Tokyo based funk/soul group,Q.A.S.B.'s Official Blog

2015年6月25日木曜日

Studio Dedé (その1)

鍵盤のMasa です。
今回は Q.A.S.B. が録音でいつもお世話になっている Studio Dedé さんのことについて、書いてみようかと思います。

初めて Studio Dedé のことを知ったのは2008年の年初だったと思います。当時 ”宇宙灯ル” というバンドの録音場所を探していて、そのギタリストだった関口シンゴさんのツテでお世話になることになったと記憶しています。

下見をした時から Steinway の Grand Piano、Hammond B-3 Organ、Rhodes Piano などなど鍵盤楽器の豊富さに驚きましたが、まさか自分がそれらを弾かせてもらうことになろうとは。録音は2008年の4月と5月の初旬に行いました。

その年の6月4日には、ベースの 椎名達人さん率いるShiina Band の録音をやりましたが、椎名さんをはじめ、ギターの森孝人さん、ドラムの天倉政敬さん、鍵盤の菱山正太さん、皆さんの演奏力の凄さを目の当たりにして感動したのを覚えています。

以上2アーティストの録音はPro Tools によるデジタル録音でして、双方とも録音物をそのままプロダクツとはせずに、それぞれのスタイルで加工・編集をすることになります。

Dedé でアナログテープでの録音が出来ることは Shiina Band の録音の時にスタジオ・オーナーの吉川さんから聞かせてもらったのですが、その時、吉川さんが James Brown に代表されるような Funkサウンドにも詳しくそう言うバンドがあったら是非アナログテープで録音してみたいという話をしていて、すごく意外だなと思った記憶があります(というのも、吉川さん自身国内外で活躍される Jazz ドラマー だというのと、当時の Web Site の情報だとDedé は Jazz 録音専門スタジオと記載されていたはずだったので)。

ここでようやく Q.A.S.B. の登場ですが、(kobさんとかの方が詳しいと思いますが)ちょうど2008年のこの時期にはすでに録音の話が出つつあったんでしょう、8月25日にAmyさんと一緒にDedéに赴いて吉川さんと打ち合わせをしました。そのときは初めからアナログテープでの録音を前提にしていました。

個人の話をしますと、それまでは、どちらかと言うと、演奏表現力とか、楽曲の革新性などに趣向があったのが、録音の”音” にこだわるようになったのはこの頃からです。世の中五万といるバンド・アーティストの中で、”演奏力”、”楽曲” ではなく、”音” で勝負するというのはなかなか面白いのではないか、そんな風に思うようになりました。

Q.A.S.B. の録音は10月頃に行う予定で動いていたのですが、諸事情あり、結局翌年2009年の2月と4月に行いました。バンドメンバー全員が初めてのアナログテープ録音であり、基本一発採りという緊張感の中、結構頑張ったと思います。録音エンジニアを担当してくださったのは若年の松下さん。まだ20代前半だったかと思います。驚くほど熟練した技術で、マスタリングまでやっていただきました。


松下さんに注文をつけたのは、「60年代」サウンド。マスタリングの現場では、あえて音帯域が狭くするか、比較的Hi-Fiなナチュラルなサウンドにするか、という点が議論されたのですが、松下さん、吉川さんのアドバイスで、帯域を狭めることはしませんでした。
それでも充分「60年代」サウンドに仕上がっていると思います。

是非チェックしてみてください!

Studio Dedé の件については、まだまだ書き足りないところがあるので、またの機会に書こうかとおもいます。

 =Live Information=

"Q.A.S.B. III" Release Party at THE ROOM
 Place : THE ROOM SHIBUYA
 Date : 2015.07.10 (Fri)
 Open : 19:00
 Close : 22:00
 DJ : RYUHEI THE MAN (universounds)
 Live : Q.A.S.B.
 Entrance : ¥ 2,500 (1d)








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