鍵盤のマサです。
おかげさまで水曜日に "Q.A.S.B.III" が無事にリリースされました!ありがとうございます!
LPのプレスが当初予想より若干遅れたため、今回LPとCDが同時リリースという運びになりましたが、今のところ滞りなく流通出来ているようでホッとしております。
さて、(他のメンバーからも記載があるかと思いますが)せっかくの機会なので何回かに分けて "Q.A.S.B.III" 収録曲の中からいくつか自分なりに解説を加えてみようかと思います。
と思ったんですが、その前にアルバムを作るにあたっていくつかこだわったところを書いてみようかと思います。もちろん、アルバムはメンバー全員で作りあげたものなので、あくまでも「アルバムの中で個人的実現したかったポイント」と言った方が適切かもですね。
そのポイントですが・・・
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(1) 70年代 Soul/Funk〜 Raregroove マナーを踏襲しつつも、出来るだけ多様性を持たせること
(2)全ての楽曲がDance 音楽であること
(3)アルバム通して出来る限り異なった種類のキー(調整)を使用すること
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(1)についてはアルバムを聴けばすぐにわかりますが、James Brown 直系のFunk、Free Soul、Funky Soul、Deep Funk、インストFunk などなど1970年代後半のSoul/Funk シーンを俯瞰するようなチョイスになってるんじゃないかと思います。
disk union 新宿 Soul/Blues 館さんのブログに載せられている写真のコメント
「メロディアスでソウフルフルでファンキー・スウィート・モダン!!これぞまさに一枚で何度でも美味い!」が物語ってくれています。
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勝手に引用させていただきました。 |
さすが disk union Soul/Blues 館さんだなと思いました。ありがとうございます!
(2)についても良く聴けばわかってもらえるのでは?思いますが、どんなにスローな曲でも踊れる(揺れる)音楽にしたいなとという狙いはあります。
3曲目に "Imagination" というテーマが6拍子の曲があるんですが、比較的ゆっくり目のこの曲でもちゃんとGroove を出したアレンジになってると思いますし、また、6曲目にはさらにゆったりとした "Let Our Feelings Show" というスウィーティなソウルナンバーがありますが、これも自分的には Dance 音楽なんです。
(3)これについては他のメンバーにとっては正直どうでもよいことかもしれないです(笑)。
でも、どんなに楽曲が良いアルバムでも、キー(調整)が偏っているとどうしても飽きがきてしまうという恐れがあって、キー(調整)に多様性を持たせることで、続けて聴いた時に場面の変化を感じ取れるようにしたいなあというのが狙いです。
そんな感じで、ややマニアックですが、キー(調整)は自分の中では曲の印象を大きく動かしてしまうほど結構重要で、これは「こだわり」と言ってよいです。
実は、今回の "Q.A.S.B. III" と前回の "Q.A.S.B.II" ではデモを持ち込ませていただいた曲が多いんですが、1曲を除いてキー(調整)はそのまま採用させていただきました。
ヴォーカルものが多いので Amy さんには無理させてしまっているかもですね(笑)。一応声のイメージを想定して作ってはいるんですが。
ということで、
"Q.A.S.B. III" のキー(調整)を紹介します。
1. Jaguar (Instrumental) B♭ minor
2. You Are My Music A♭ minor
3. Imagination E♭ major
4. Good Guy B♭(dominant)
5. Jennifer (Instrumental) B minor
6. Let Our Feelings Show D major
7. Come Feel The Beat G (dominant)
8. I Need You B♭major
9. Fly C minor
10. Q.A.S.B. G (dominant)
曲のつながりにもこだわってまして、例えば、3曲目の
"Imagination" は E♭キーですが、最後の音は
"B♭"(コードは B△7/ B♭)でそのまま4曲目の最初の音
"B♭" につながってます。
同じく、5曲目の
"Jennifer (Instrumental)" の最後の音は
"B" なのですが、これも次の曲6曲目
"Let Our Feelings Show" の最初の音
"B" につながってます。
ちなみに前作
"Q.A.S.B. II" のキー(調整)はこんな感じ。
1. Get Up Now A major
2. I'm In Love With You F major
3. Give Me The Funk E minor/(dominant)
4. Cricket (Instrumental) C minor
5. Touch E♭ minor
6. Now Is The Time D minor
7. Dreamer F# minor
8. The Mexican E minor
9. Movin' On B♭ minor
3曲目
"Give Me The Funk" と8曲目
"The Mexican" が同じ E minor ではありますが、それ以外は全てことなるキー(調整)です。しかも、"The Mexican" はドミナントの
B7で始まっているので、最初のコードだけで考えると、全曲異なるキーといってもよいかと。
曲のつながりという点では、1曲目
"Get Up Now" の最後のフレーズは
"A" の後、シンコペーションで
"C#" "D" "D#" "E" と半音づつ上昇していくのですが、2曲目
"I'm In Love With You" の最初の音は
"E" のさらに半音上の
"F" で始まっているのでちょうど、1曲目が2曲目の前奏のような役割にも聴こえると思います。
ちなみに、デモ時とキー(調整)が変更になった曲は 7曲目の
"Dreamer" です。元は D minor でした。
ということで、すいません!今回は結局曲の解説までたどり着けませんでした。
各曲についてはまた次回以降ゆっくりと触れていこうと思います。